
バイク免許を教習所に通わないで取る方法についての記事です。

教習所通うのはお金がかかるから直接試験場で免許を取りたい!



一発で受かるためのコツとか受験料を知りたい!
こんな悩みを解決します。なので今回は
- 二輪免許の「一発試験」とは?
- 一発試験の流れ
- 一発試験で合格するためのコツ
この3つを紹介します。
先にいうと一発試験から免許交付まで中型・大型共に2万円ちょっとです。
教習所や合宿に比べると数倍安く収まるのが魅力ですが、その分試験はかなり厳しくなっています。
もし、一発試験を考えているならこの記事を読み、少ない回数で受かるようにしましょう。
二輪免許の一発試験とは?


バイクの免許は教習所で運転方法や交通ルールを学び、実技試験に合格して卒業したら地元の免許センターにて学科試験を受け、合格なら免許交付という流れが一般的です。
それに対して一発試験とは「教習を飛ばして実技試験を行う」方法でして、合格すればそれで免許が取得できます。
つまり、教習所に通うお金を浮かせることが最大のメリットとなるわけですね。
受験資格
一発試験をする試験場は、住んでいる場所によって違うので事前に確認しておきましょう。
受験資格は
- 16歳以上(大型二輪は18歳以上)
- 視力両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上であること。
と、なっております。
視力が悪い人はメガネかコンタクトを付けていきましょう。
受験日時(中型・大型)
一発試験は基本的に「平日のみ」となっており、祝日や年末年始なども休みになります。
試験の時間は試験場や、取得免許によって変わりますので、各試験場で確認しましょう(大体説明される)
試験の受付時間(東京都の場合)
午前(AM)
- 適性試験受付:午前8時30分から午前9時05分まで
- 学科試験受付:午前8時30分から午前9時15分まで
後後(PM)
- 適性試験受付:午前9時30分から午前11時30分まで
- 学科試験受付:午前9時30分から午前11時40分まで
※受付時間は試験場によって異なります。
一発試験での費用は?
試験の費用は「6,100円+α」となっており、+αは免許の種類によって変わります。
6,100円の手数料の内訳は「受験料2,600円、試験車使用料1,450円、免許証交付料2,050円」になっています。
試験に合格したあとには講習を受ける必要があり、その講習料が+αになります。
- 中型:16,200円
- 大型:16,650円
つまり中型免許なら22,300円、大型免許なら22,750円かかると言うわけですね。
一発試験に必要なものは?
運転免許証を持っていない人は
- 住民票
- 本人確認書類(健康保険証、マイナンバーなど)
- 申請用写真
- 受験・講習費
免許を持っている人は
- 運転免許証
- 申請用写真
- 受験・講習費
申請用の写真とは、「縦3センチメートル×横2.4センチメートル(1枚)無帽、正面、上三分身、無背景で申請前6か月以内に撮影したもの」です。
試験場でも写真を撮れる場所がありますが、混むので先に用意しておいたほうがいいでしょう。
他には一発試験でバイクに乗るのでバイク装備はしっかり用意しましょう。
- 長袖、もしくはジャケット
- 長ズボン
- ヘルメット(半帽はダメ)
- グローブ
- クツ(くるぶしが隠れるもの)
試験場によっては半袖・半ズボンでは受けさせてもらえないところもありますので、受ける前に確認をとりましょう。
合格率は高くない
特に気になるのが「一発試験での合格率」ですよね?あまり高いイメージは持っていないと思いますが、その通りです。
中型二輪の場合
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2011年 | 44103人 | 1527人 | 3.4% |
2012年 | 28543人 | 1447人 | 5.1% |
2013年 | 29633人 | 1195人 | 4.0% |
2014年 | 24272人 | 1059人 | 4.4% |
2015年 | 26329人 | 868人 | 3.3% |
このようなデータになっており、合格率はめちゃくちゃ低いです。
というのも、大型免許一発に比べて「練習ができない」というのが大きな理由でしょう。
ヘタすれば数十回も試験をやっても受からないので、教習所に通ったほうがスムーズな場合がほとんどですね。
次に大型二輪の場合
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2011年 | 14558人 | 2091人 | 14.3% |
2012年 | 12811人 | 2228人 | 17.4% |
2013年 | 12602人 | 2034人 | 16.1% |
2014年 | 9224人 | 1990人 | 21.6% |
2015年 | 8809人 | 1869人 | 21.2% |
中型よりも合格率は数倍高くなります。ほとんどの人が中型バイクに乗っている人なので、運転技術や試験での安全確認はしっかりとできているからですね。
それでも決して受験者のほとんどが受かるとは言えない数値になっているので、「一発試験は合格率が低い」という認識は持つのは大切です。
バイク免許一発試験の流れ(中型・大型)
バイク免許を一発試験で取得しようと思ってから、実際に免許をもらうまでの流れを紹介します。
ちなみに今回は、運転免許証をまだなにも持っていない場合を想定します。
- 試験会場・受付時間・費用などの確認
- 必要な書類・試験用のものを用意
- 試験会場にて受付
- 適正試験・学科試験
- 技能試験
- 取得時講習・応急救護講習
- 免許交付
というのが一連の流れになります。
項目が多くて不安になるかもしれませんが、ほとんど説明があるので、流れに乗るだけでOKです。
ひとつずつ解説します。
①試験会場・受付時間・費用などの確認
あなたが住んでいる地域の免許センターや試験場を調べましょう。
神奈川県なら二俣川にある免許センターになります。
そして「直接受験をする人」の受付時間を確認するのも忘れずに。
②必要な書類・試験用のものを用意
必要な書類は前述した通りでして、免許がない人は「住民票・身分証・申請用写真」を用意しましょう。
実技試験に必要な服装やグローブなどのバイク用品も忘れずに用意しておくこと。
もし不安な場合は、試験場に問い合わせて見たほうが確実です。
③試験会場にて受付
受付時間内に受験申請を済ませましょう。
場所によって流れが違いますが、印紙を受付で発行し専用の用紙に貼ります。
さらに持参した申請写真を用紙に貼りましょう。もし、写真を撮り忘れていたら免許センター内に写真を撮る場所があると思うのでそこで撮っておきましょう。
まぁ受付時間は人も多く、みんな流れで順番に進んでいるので迷うこともないと思います。
④適正試験・学科試験
申請をすると、順番に適正試験を行います。
- 視力
- 色彩識別能力
- 聴力
- 運動能力
この4つに合格しないといけません。
視力検査は学生のころやった、cの向きを言うシンプルな方法でして、色彩識別とは「赤・青・黄色」などがハッキリと識別できるかどうの検査です。
聴力系音気を耳にあて、音が聞こえるかどうか?を調べます。運動能力はアンケート形式で、体に障害がないかの確認です。
基本的には落ちる事はありません。
これらをクリアしたら、部屋に分けられるので指定された部屋にて学科試験を行います。
交通ルールや交通法規などの問題が出されます。合格点は100点中90点と高めに感じますが、一般常識と交通ルールをある程度理解していれば難しい問題ではありません。
⑤技能試験
学科試験に合格すると今度は「技能試験」を行います。こちらで不合格になる人がほとんどですので、いわば本番ですね。
技能試験は決められたコース順路を走行するんですが、減点方式になっており、持ち点100点からスタートし、ミスをするたびに減点。
ゴールまで70点以上残っていれば合格となります。
減点対象になる項目は後述しておくので、見ておきましょう。
特に「後方確認」をしなかったなどの小さいミスが積み重なって落ちる人も多いので気をつけましょう。
ちなみにコースはその日に決まるので、短い時間で確認しなくてはいけないのも難易度があがる理由になります。
⑥取得時講習・応急救護講習
技能試験に合格したあとは、教習所で習う講習や、応急救護などの最低限の勉強をします。
「あなたはAED、あなたは救急車を呼んでください」みたいなやつですね。
⑦免許交付
講習を終えたら免許が出来上がっているので、あとは受け取り所にて免許をもらい終了です。
朝から夕方までかかるので、時間に余裕をもっておきましょう。
一発試験での合格するコツ


ここからは合格に近づくためのコツや「減点項目」などを解説します。
しかし、バイク免許を始めて取る(原付は除く)なら、バイクの運転技術も交通ルールも未熟なので、教習所にてしっかりと基礎を学ぶべきでしょう。
話を戻して、ここからは一発試験で合格するためのコツを紹介します。
試験場の見学、コース順路を覚える
技能試験で超大切なのが、「走るコースを知ること」です。
コースの順路はその日に発表されるのですが、基本的に2~3通りのローテーションなのでコースを知っておけば余裕を持って順路を覚えられるでしょう。
コースの中には必ず
- スラローム
- 一本橋
- 急制動
などの運転スキルを見極めるポイントも多数あります。
普段からバイクに乗っている人にとっては緊張しなければ難しくはありませんので、落ち着いて対処しましょう。
スラロームや一本橋では通過タイムに気を付け、急制動ではしっかりと40km/h以上スピードを出してからしっかりと止まれるようにしましょう。
合格するためにはミスを減らそう
一発試験は減点式で、100点中70点以上で合格となります。
そのため、小さなミスでも減点は痛いのでできるだけ細かいミスはしないようにしましょう。
その他にも一発アウトの減点もあります。
- エンストを繰り返す
- 追い越し違反
- 転倒
- 脱輪(パイロンぶつける)
- 踏み切りで一時停止しなかった
- 一本橋から落ちる
- 急制動で40キロ出せなかった
- 急制動で停止位置をはみ出す
- 両足を付いてしまった
ここらへんがよくある一発アウトの項目になります。
基本的に「公道に出ても大丈夫か?」を試すものなので、上記の項目をしてしまうようじゃ外に出てもリスクが高いです。
ちなみにコースを間違えただけでは一発アウトにはならないことが多いです。
よくある小さなミス
- ウインカー出し忘れ
- 後方確認をしていない
- 曲がるときに徐行をしていない
- ブレーキをしながらカーブしてる
- ブレーキレバーを指2本で操作している
- 足を付くとき後方確認をしていない
- 急制動でロックしてしまった
- 坂道発進でリアブレーキを踏んでいない
- 空ぶかししている
ひとつのミスが5~10点とかなり大きく減点されるので、注意しましょう。
特に後方の安全確認は引っかかる人がめちゃくちゃ多いので、これでもかってくらいに確認しましょう。
バイクに乗る時も後方確認、足を入れ替える時も後方確認、ウインカー出してミラー⇒目視で後方確認と、とにかく後方確認が大事です。
大型なら練習次第で2,3回で受かる
大型の一発試験は、細かいミスにさえ気をつければ比較的少ない回数でクリアできるでしょう。
もちろん中型に乗っているという事を前提にした場合ですが。
試験内容も中型の時とほぼ同じ内容になっているので、対策も立てやすいですね。大事なのは試験場のコースを確認しておくこと。
これさえできていれば、そこまで難易度が高いものでもありません。
中型の難易度がかなり高い理由
大型に比べて中型の難易度が高いのは間違いなく「運転技術不足」が原因です。はっきりいって中免所持者が大型を一発試験で受けるのとは大きな差があります。
たとえ原付免許をもっていようが、車の免許をもっていようがあまり関係なく、マニュアルの操作は日々の練習で身につくものです。
私自身、中免の教習所に通う以前から50ccのマニュアル車に乗っていましたので、クラッチ操作などは他の人よりもスムーズにできていましたが、ぶっちゃけ最初だけでした。
結局は毎日乗ることで、中型バイクの大きさやパワーに慣れたから卒業の技能試験をクリアできたんだと思ってます。
つまり、50ccのマニュアルを乗っていたから一発で試験合格できる!なんて簡単にはいきません。
一応ここ10年くらいのデータによると、普通自動二輪に一発試験で挑んだ人の合格率は良くて5%ほどです。
そして合格までの平均試験回数は12回ほどになっています。
正直、教習所言った方が基礎も勉強できるしスムーズに合格できるからオススメ。
運転に不安があるなら教習で習う方がスムーズな場合も
ということで『一発試験を考えてたけど自分のスキルじゃ不安になってきたなぁ』という人は教習所に入校しましょう。
中途半端はお金も時間も無駄になりますから、最初で決めた方がいいでしょう。
今は合宿先を決めるのもネットがてっとりばやくていいですからね、個人的におすすめの免許合宿サイトを紹介します。
「合宿免許のドリーム」は、全国の免許合宿先が簡単に探せるサイトなので、料金以外にも
- 場所
- 周りの施設
- 食事
- 日数
などが見やすくなっているので自分にあった合宿先がみつかるでしょう。
キャンペーン中はキャッシュバックなど、お得なサービスもたくさんやっているのでそのタイミングでの入校がオススメです。
まとめ:大型は3回程度でクリア可能、中型はほぼムリゲーでしょう
バイクの一発試験とは「教習所に通わず技能試験クリアで免許をもらう」こと。
メリットは教習所のお金や時間がかからないこと。
デメリットは合格が難しいこと。
受験資格
- 16歳以上(大型二輪は18歳以上)
- 視力両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上であること。
費用
- 中型:受験手数料6,100円+合格後の講習16,200円=22,300円
- 大型:受験手数料6,100円+合格後の講習16,650円=22,750円
必要な書類
- 住民票(免許あればいらない)
- 本人確認書類(免許あればいらない)
- 申請用写真
技能試験に必要な装備
- 長袖
- 長ズボン
- くるぶしの隠れるクツ
- グローブ
- ヘルメット(半帽はX)
一応試験場に確認するのがベストです。
合格のコツとしては一発中止のミスはもちろんのこと、小さなミスで減点されないことです。
特に後方確認とウインカー出し忘れは超絶よくあるミスなので、徹底的に確認しましょう。オーバーに振り向くくらいがいいと言われました。(10数年前)
もし、自信がないなら最初から教習所や合宿に行った方がお金と時間の無駄にならないので早めに決めましょう。
ちなみに免許なしの状態から中型免許を一発で取ろうと考えているあなた、無謀なのでやめた方がいいですよ。
合宿を探すなら「合宿免許のドリーム」がおすすめです。