ツーリング時、ガソリン残量に気を付けている方が多いと思いますが、給油を忘れてピンチになることも1度はあるでしょう。
やばい!ガソリンがもうちょっとしかない!
走りに夢中で山の中でガス欠になっちまった・・・
特にロングツーリングでは、万が一のトラブルに備えてガソリン携行缶を用意しておくと安心です。
また、タンク容量が少ないバイクに乗っている方に必要性の高いバイクグッズです。
自分以外のトラブルにも使えるな!
- ガソリン携行缶のメリットと危険性
- ガソリン携行缶のおすすめ2選+ホルダー2選
上記の2つを詳しく紹介します。
ガソリンの取り扱いを間違えると大事故になりますので、必ず危険性と取り扱い方法をマスターしてから購入してください。
初めての携行缶にオススメ
【危険】ガソリン携行缶を使う際の注意点は4つ
バイク用のガソリン携行缶容量は1ℓがおすすめ。
容量を多くすると携行缶自体が大きくなるので持ち運びが不便になります。
1ℓだと20kmくらいは走れるね(燃費による)
気軽に給油ができてしまうのがメリットですが、何度も言うようにガソリン携行缶の取り扱いを間違えると大事故につながります。
ガソリンは引火性が非常に高く、少しの静電気がバチッとなっただけで、爆発する可能性もある危険な燃料です。
上記はガソリンスタンドで静電気による引火を引き起こした時の映像です。おそらく車内シートで帯電してた可能性があります。
これからガソリン携行缶の購入を検討されている方は次の注意点をしっかりと読んだうえで購入することをおすすめします。
①安全基準に合格したガソリン携行缶を選ぶ
ガソリンは揮発性が高いのでポリタンクに入れると膨張して破裂する危険性があるので必ず金属の携行缶を選びましょう。
冬に灯油をポリタンクで入れてたから勘違いしてた…
また、消防法で定められているので、ポリタンクでガソリンを運ぶ事は違法になります。
ガソリン携行缶とは
独立行政法人国民生活センター
ガソリン携行缶の最大容積は、消防法令により 22L と規定されており、小型のものでは 1L 以
下のものもあるなど、大きさや形状はさまざまです。ただし、いずれのガソリン携行缶におい
ても、消防法令に規定されている落下試験、気密試験、内圧試験、積み重ね試験で基準に適合
している必要があります。また、それらの中にはエア調整ねじが付いているものがあり、キャッ
プを外す前に圧力調整を行うことで、気化したガソリンにより上昇した内圧を下げ、ガソリン
の噴出を防ぐことができます。
そのうえでガソリンを入れて持ち運びができる携行缶は以下の基準をクリアしていることが条件となります。
- 消防法適合品
- UNマーク(表示)
UN表示とは、危険物の国際輸送に関する国際勧告(UN規格)に適合した危険物運搬容器に表示するものであり、 UN表示の付された容器は、消防法令の試験基準に適合したものとみなされますが、最大容量や必要とされる表示 (危険物の品名、危険等級、化学名、数量、注意事項等)について消防法令に適合していない場合があります。
(引用:危険物保安技術協会)
今回紹介するおすすめの携行缶は、全て2つの基準をクリアしている製品になりますので、安心して使うことができます。
ポリタンクはダメ!というより店員に断られます!
②ガソリン携行缶の正しい給油方法
よし!安全基準クリアしている携行缶は買ったぞ!給油するか
セルフでも自分で入れるのはアウトだからね
セルフスタンドでのガソリン携行缶への詰め替えは禁止されています。
携行缶にガソリンを給油してもらうには必ずガソリンスタンドの店員に許可をとり、給油してもらう形となります。
携行缶へのガソリン給油を断っているスタンドもあるのでまずは相談してみよう
さらに、給油には以下の条件もあります。
ガソリンの使用目的と本人確認の記録も必須になっていますので、以前より少々手続きが増えています。
- 身分証の確認
- 使用目的の確認
以上の確認をとり、許可が下りたら給油が
③ガソリン携行缶の正しい保管方法
早めに携行缶に給油したけど次のツーリングまで持つのかな?
携行缶内での保存期限は6ヶ月程度となっています。
それ以上はガソリンの劣化の可能性もあり、危険性も高くなるので早めに使い切るのが理想です。
ガソリンが入ってる時の保管方法
- 完全密閉状態にして漏れないようにする
- ゴミが入らないように開け閉めはしない
落としたり錆びた携行缶は、穴が開いて漏れたりする可能性もあるので、「危ないかな?」と思ったら新しい携行缶を購入しましょう。
ガソリン携行缶も消耗品として考えよう!
④余ったガソリンの処分方法
携行缶のガソリンが半分くらい残っちゃったな…次のツーリングの予定はなしか…どうしよ
バイクのガソリンが減っていれば携行缶の中を移すのが理想です。
携行缶分が入らなければ、ガソリンスタンドの店員に処分してほしい事を伝えると無料で捨ててくれます。
山や下水道に捨てるのは絶対やめましょう。環境汚染や引火して火事が起きることも考えられます。
おすすめガソリン携行缶2選+ホルダー2選
おすすめとして紹介するガソリン携行缶は2つ。
どちらも1ℓ入り、「消防法適合品とUNマーク(表示)」をクリアしているので安心して使用できる携行缶です。
ついでに持ち運びに便利な携行缶ホルダーも2つ紹介するよ!
- Lowbrow Customs:バンドタイプ
- カエディア:ホルダータイプ
ここからはそれぞれ詳しく紹介します。
メルテック アルミボトル【1ℓ】
アルミ素材で耐久性も高くUN規格取得 消防法適合品なので安心して使えます。
- 容量:1000cc/厚み:0.8mm
- 給油ノズルの長さ:約200mm
- 本体サイズ:約Φ80×245(H)mm(キャップを含む)
色味も含めてシンプルなのでバイクに装着しても邪魔をしないのがオススメポイント!
エマーソン【1ℓ】
メルテック同様ガソリン1ℓ入るので長距離ツーリングにおすすめの携行缶です。
- 容量:1000cc/厚み:0.8mm
- 給油ノズルの長さ:約200mm
- 本体サイズ:φ80xh246mm 重量:150g
給油ホースも付属しており口コミでの評価も高いのでこちらもオススメ。
ガソリン携行缶ホルダー Lowbrow Customs
ナイロン素材の携行缶ホルダー。上記紹介の2種類の携行缶を入れることができるサイズです。
ベルトタイプなので取り付け位置が選びやすいのがポイント。
カエディア ボトルホルダー
ドリンクホルダーですが、こちらでも携行缶を設置することができます。
若干高さが飛び出てしまうので、確実に固定をするならベルトタイプがオススメ。
スケルトンタンクはガソリン違法なのか?ガソリン漏れの危険は?
カスタムタンクの中でも、タンク内が見えているスケルトンタンクに憧れている人もいると思います。
どうなってんだ?ってスゲー見ちゃうよね
スケルトンタンク自体は違法ではなく、捕まることはありませんが金属タンクに比べ強度や劣化進行が早いです。
経年劣化によりタンクに亀裂が入れば、ガソリン漏れを起こすなど安全性に難ありです。
まとめ:もしもの時の為に携行缶は用意しておこう
ガソリン携行缶の選び方
- 消防法適合品
- UNマーク(表示)
が記載されている製品。
給油はガソリンスタンドで店員さんに詰め替えを頼みましょう。
しかし、ガソリン携行缶がなくて、ガス欠になってしまったら絶望してしまいます…。
そんな万が一のことを考えて、早めに「JAF」などロードサービスに加入しておくのがいいと思います。
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