久しぶりにバイクや自転車のメンテナンスをしようとしたらネジが錆びてしまって外せないこと割とありますよね。
機械の整備経験があれば必ず出会う錆びて固着したネジとの格闘です。
ネジ頭がナメてしまった時用にネジザウルスは用意しておこう!
錆びて固くなってしまったネジを外す方法6選
ここからはネジを外すためのアイテムを使って、固いネジを外す方法を6つ紹介します。
- ネジ滑り止め
- 潤滑剤
- 貫通ドライバー
- バーナーで熱を加える
- ネジザウルス
- 泡リキッドタイプを使う
①滑り止め剤でネジ溝の潰れを防ぐ
ネジ頭の溝に滑り止めを塗ることでドライバーがしっかりと食いつくので力も入りやすくなります。
量が多いと逆効果になるか少なめで調整しよう
砂を噛んでいるような感触になり、ネジ頭がナメる事を防ぐ効果もありますので年季の入ったネジにはかなりの効果を発揮します。
錆びていなくても年季の入ったネジを外す際は保険として塗っておくことをオススメします。
②潤滑油(ラスペネ・5-56)を使う
ラスペネは強力な浸透力があり、サッと吹いて時間を置けば驚くほどスムーズにネジが回るようになります。
機械の整備には必須なのでいますぐチェック!
5-56に比べてお値段は高くなりますが、バイクや車業界からの評判のよさから失敗したくないときはラスペネを選びましょう。
③貫通ドライバーとハンマーで叩く
先端からグリップのお尻の部分までが繋がっており金属丸出しになっているのが貫通ドライバーです。
貫通ドライバーをネジにセットして、ハンマーでお尻の部分を叩くと衝撃でネジが緩みます。
普通のドライバーを叩くとぶっ壊れるから注意!!
ベッセルの貫通ドライバーはセラミックボール内蔵で電気を通さないので安全です!
④ガスバーナーで膨張させて緩める
ネジは熱を与えることによりネジが膨張し、冷えるとネジ穴にスキマができるので外しやすくなります。
炙るのはネジじゃなくてその周りね!
ほとんど熱を加えるだけで外れますが、固着が激しい場合は潤滑剤を浸透させたりハンマーで叩いたりと合わせ技が有効です。
⑤ネジザウルスでナメたネジを外す
ギザギザの歯でネジをガッチリと掴んで回せるので、ネジ頭がナメてしまった場合に有効なアイテムです。
もちろん固着したネジにも超使える!
⑥リキッド泡タイプを使う
ナメたネジを外すネジザウルスのサビ取り剤バージョン。
泡をスプレーするだけで、グイグイしみ込んでサビをとるのでガッツリ固くなったネジのサビもこれひとつで解決できます。
バイクのネジはモチロンほかの鉄製品にも使えるので、一家に一台はあるとめちゃくちゃ便利です。
サビたネジを外すにはドライバーの使い方に注意!
ネジを回すとき正しい「ちからの入れ方」があります。
正しい使い方でないとうまく力が入らず、外すのが難しくなるからです。
上記がドライバーを回すバランスの目安です。
ネジ頭をダメにしてしまうのは回すことに力を使って全然押し込みが甘いから。
あと、真っ直ぐドライバーを差し込むことが大事だよ!
斜めからだったり、ドライバーがしっかりとハマっていない状態で回そうとすると空回りしてしまい、ネジの頭がつぶれてしまいドライバーでは外せなくなることも。
ネジが錆びて固くなる原因は腐って固着するから
ネジのように鉄などは水気で腐食します。バイクは雨に当たる事も多いので錆びるスピードも結構早いです。
カバーでは防げないのかな?
バイクカバーで雨を防ぐことは大事ですが、雨が降ったあとは換気のためにカバーを外しましょう。
外さずにいると、中で湿気がこもり錆びてしまいます。
バイクの錆びについて知りたい人は『バイクの錆びとはオサラバ!サビを防ぐ方法とサビてしまった時の対処法はこれだ!』こちらも見てください。
ネジ溝が潰れる原因は錆びてるから?
ネジが外せなくなる原因として、ネジ頭の溝が広がってしまうことでドライバーが回せなくなることもあります。
ヤバ!無理に回し過ぎてネジがナメた…どうしよう
まずはネジの溝が潰れてしまう原因と、その後に潰れたネジの外し方を紹介します。
錆びや劣化で溝が潰れやすくなる
経年劣化や水分で錆びてしまったネジは強度が下がり削れやすくなっています。
その状態で間違ったドライバーの使い方でへんに力を加えてしまうと柔らかくなったネジの溝がエグれてしまいます。
あのグニャる感覚で焦るよね
ドライバーのサイズはネジにあっているか?
新しいネジでも素材はまちまち。
中にはステンレスのように錆びないネジもありますが、ドライバーのサイズが合っていないとすぐにネジ溝が潰れてしまいます。
大体使われてるのは2番だね!他に1番3番もあるといいよ!
ネジサイズの見分け方ですが、実際に溝に当ててドライバーサイズが大きければそもそも入らないのですぐに気が付きます。
ドライバーサイズが小さい場合は回せてしまうので注意。ほとんどの場合、2番のネジに1番ドライバーで回そうとして潰してしまうことが多いイメージです。
ネジ溝が潰れてしまった時の解決策
気を付けていてもネジ溝を潰してしまうことはあります。
ここからはネジ溝を潰してしまった時のおすすめの外し方を2パターン紹介します。
ラスペネ×ネジザウルスで今すぐ外す
ネジ溝が潰れるともうサイズが合っていようがドライバーでは外せなくなります。
ここでネジの頭を掴んで回すことのできるネジザウルスを使うのがオススメ。ペンチでは滑ってしまうので私は使いません。
上からや横からもネジ頭を掴めるのが地味に役立つんだよな~
錆が強力でネジザウルスでも回せない場合は、ラスペネなどの潤滑油をスプレーし滑りを良くしてから挑みましょう。
インパクトドライバー×プラハンマーで溝を作る
頭を掴むことができないスペースにある場合は、マイナスのインパクトドライバーで新たに溝を作ってしまう方法もあります。
マイナスで回せる溝を作って回せるようにするんだ
金属のハンマーが力が伝わりやすいのでオススメ!
他にも解決策はあるが効率が悪い!
ネジ溝が潰れてしまった時の解決策は他にもありますが上記で紹介した方法に比べると効率が悪いようにも感じます。
グラインダーで頭を落としたり、ドリルで潰しきったりと初心者にはリスキーなので紹介はしませんでした。
まとめ:錆びたネジでも焦らずに正しく外そう
ネジは金属で出来ているので錆を防ぐのは難しいです。なので、固着する前にネジ自体を交換するのがいいでしょう。
上記の方法でも外せなくなってしまった場合は、バイク屋に頼んで特殊工具などで外してもらいましょう。
ネジひとつといっても、故障の原因にもなりますので、油断しないように!