原付のオイル交換についての記事です。
どのくらいの頻度でオイル交換すればいいんだ?
交換はお店?それとも自分でできる?
こんな悩みを解決します。なので今回は
- オイル交換の頻度
- オイル交換にかかる時間・費用
- 自分でやる原付オイル交換方法
- オイル交換をしないとどうなるのか?
この4つを紹介します。
結論からいうと、特に原付のオイル交換をしない人は結構います。
オイル交換の頻度は期間と走行距離が目安
オイル交換の目安として一般的なのが
- 交換後:6ヶ月経過
- 交換後:3,000km
上記のスパンで原付のオイル交換をすれば、健康的にバイクに乗り続けることができます。
バイクの使い方によって交換時期を決めておこう!
ただ、気になる人は最低でも半年ごとにオイルを交換すれば間違いないでしょう。
通勤・通学で毎日長い距離を走っているなら走行距離を目安にしてみるといいかもしれません。
オイル交換時期を過ぎても大丈夫?
オイル交換は大事なメンテナンスですが、うっかり忘れてしまうこともしばしば。
多少なら交換時期をすぎても問題ありませんが、1年、2年と年単位であればすぐに交換したほうがいいでしょう。
古いドロドロのオイルは原付にもよくないからね
逆に、オイル交換を頻繁に行う場合はどうでしょうか。
オイルは新しくした瞬間から劣化が始まるので、交換ペースが速くなったとしても特に問題はありません。
しいて言うならオイル代が馬鹿にならんってことだけ…
原付のオイル交換はどこでできる?かかる時間と費用
車の場合はオートバックスや、もっと身近ならガソリンスタンドでもオイル交換をしてもらえます。
しかしバイク・原付になると意外とオイル交換できる場所は多くありません。
地味に困る!!
ここからは、原付のオイル交換ができる場所・時間・費用について解説していきます。
原付のオイル交換ができる場所
大まかに原付のオイル交換ができる場所をピックしました。
- 購入したバイク屋
- バイク用品店
- ガソリンスタンド(一部)
この3つでオイル交換をしてもらえます。
お店の人と交流があれば①バイクを購入したバイク屋が今後の付き合い的にもオススメです。
バイク買ったけどなんか整備を頼みにくいな~
バイクは買ったけどその店なんか頼みにくい雰囲気なんだよな~…
私もそうでしたが、小さい店ほどコミュニティが出来上がってるので入りにくい時もあります。
そう感じる人は②バイク用品店でも交換可能ですし、大きな店ならいい意味でお客さんとの交流も薄めなので、近くの店を探してみましょう。
近くにバイク用品店がない…
その場合は最寄りの③ガソリンスタンドでオイル交換ができるか確認してみましょう。
私の地域(神奈川県)では割とオイル交換応じてくれるお店が多くありました。
オイル交換を自分でやりたい人は『誰でもバイクのオイル交換方法!初心者でもかんたんにできるやり方』こちらの記事が参考になります。
原付オイル交換にかかる時間は10分程
原付のオイル交換にかかる時間は、バイク屋なら10分程度で終わります。
事前準備として
- 交換用オイルを決めておく
- 車種を伝えておく
- 料金についての確認
この3つを先に問い合わせておけば、よりスムーズに手続きができます。
特に、交換用のオイル選びは素人だと何が良くて何がダメなのかが分からないので、事前にオイルを調べておくといいでしょう。
\原付の最もスタンダードなオイル(4スト用)/
自分でオイル交換するとなると準備や片付けで意外と時間がかかるので、手間かけたくない人はお店でやるのがいいと思います。
特に夏は暑すぎて自分でやるのキツすぎるわ…
原付オイル交換の費用は2,000円~
原付のオイル交換にかかる合計費用は2,000円~3,000円程です。内訳は
- 工賃=1,000円~
- 交換用オイル=1,000円~
原付の場合はオイル交換も難しくなく、オイルの量も少ないのでかかる時間と費用が安くなります。
125ccだったり、排気量が大きくなると工賃も高くなるよ
ほとんどのバイク屋や用品店、ガソリンスタンドではオイル交換の工賃を1,000円程に設定してます。
なので、交換するオイルによって金額が変わってきます。
探せば激安オイルもあるよ
原付のオイル交換方法(DIY)
ここからは原付のオイル交換方法を紹介します。
自分でチャレンジしてみたい方は参考にしてください。
参考が原付じゃないのでオイル量に注意してください!
原付スクーターの場合、800mlほどですので1Lのオイル1本で若干残るくらいです。
バイクのオイル交換手順(オイル交換のみ)
まずは「オイルだけを交換」する手順を紹介します。
- エンジンをかけ暖気
- オイルパックを設置し古いオイルを出す
- ドレンボルトを戻し新オイルを入れる
という流れになります。
①エンジンをかけ暖気5分
バイクの中に残っているオイルが流れやすく、抜きやすくするために、エンジンとオイルを温めます。
そのままでも大体のオイルは抜けますが、さらに絞り出したい時は暖気してからドレンボルトを外しましょう。
②オイルパックを設置し古いオイルを出す
エンジンが暖まったら、オイルドレンボルトの真下に廃油処理箱をセッティングします。
セッティングしたらオイルのドレンボルトを17mmのメガネレンチで外します。(暖気後はエンジンが高温なので注意)
↑写真の奥側のボルトだけを外します。
手前の大きいのは何?
オイルエレメントも交換する時に外すんだ
17mmのメガネレンチでドレンボルトを少し緩めたら、後は指でちょこちょこと回して行きましょう。
この時軽く上に押さえつつ回すとオイルが垂れてきません。
そして「あ、これ外れるな・・・」と思ったら素早く外して手を引っ込めましょう。
オイル温まってるからね
ドバーっとオイルが流れてきますので観察タイム。
オイル交換から3,000kmジャストくらいなのにこんなにドス黒くなっていますね。
車体を揺らすと残ったオイルが出てくるよ
③ドレンボルトを戻し新しいオイルを入れる
古いオイルを出し切ったら、次は新しいオイルを入れる作業になります。
ですが、このまま入れると全部流れてしまうので、まずは外したオイルドレンボルトを戻します。
ちなみにドレンボルトは古いオイルの海から救出したらパーツクリーナー等で汚れを落としておくのがベスト。
この時、ドレンパッキン(ドレンワッシャー)はオイル入れ替えごとに新しい物に交換しましょう。
パッキンのサイズは車種で検索してみよう
ドレンボルトをしっかりと締めたら、オイル注入口のフタを開け、オイルを入れていきます。
ずっと開けてないと固くなりますが工具など使わずに手で開けましょう。
オイル交換だけならオイルの量は1.9ℓと記載されているので、2本使わないくらいですね。
なので1本目はドバドバいれちゃいます。
そして2本目は半分位入れたところでストップして、サイドスタンドで作業しているなら車体を水平にしオイルレベルゲージを確認しつつオイルを入れます。
レベルゲージには写真のように上限と下限が分かるようになっています。
最適な量は「上限と下限の中心」なので、こまめに確認しながら注油します。
全然入れてないのにいきなりオーバーしてるんだが!!
最初は1.5Lほどしか入れてないのに、上限よりも多く入っていると思います。
その場合はエンジンをかけて1,2分放置することでオイルが全体に周り、通常のゲージへと下がります。
そしたら再度水平にして確認しながらオイルを継ぎ足していきましょう。
1人だとメンテナンススタンドが無いとまっすぐ立たせるのきついな…
これを繰り返して真ん中まで入れられたら、注入口のキャップを閉め、オイルで汚れていたらパーツクリーナーで拭き上げて終わりです。
オイルエレメント交換の手順
次にオイルのエレメント(フィルター)の交換方法です。
オイル交換2回に1度の頻度で交換するのがいいといわれています。
オイルだけの交換よりも、オイル量を使うので多めの本数を用意するのがいいでしょう。
今回サンプルのVTR250の場合、エレメント交換時は2.1Lのオイルを使います。
0.1Lのためにオイル1本買うのが悔しい!!
オイルエレメント交換の流れは
- エンジンをかけ暖気
- オイルパックを設置し古いオイルを出す
- エレメントを外し交換する
- エレメント・ドレンボルトを戻してオイル入れる
この4項目となります。
①エンジンをかけ暖気
オイル交換時と同じようにエンジンをかけて5分ほど暖気してなかのオイルを流れやすくさせましょう。
②オイルパックを設置し古いオイルを出す
同じように17mmメガネレンチでドレンボルトを外して中のオイルを抜き取ります。
バイクを揺らしたりして中のオイルをできるだけ出しきりましょう。
ここまではいつものオイル交換と同じです
ここからがオイル交換のみと工程が変わります。
③エレメントを外し交換する
ドレンからオイルが出なくなったら、今度はフィルターのボルトを外します。
12mmメガネレンチを使いましょう。
このときもオイルが溢れてくるので、オイルパックはフィルターの下に移動させておくように。
少し緩めるだけでジワジワとオイルが隙間から溢れてきますので、落ち着くまで放置します。
ある程度落ち着いたらゆっくりとボルトを緩めていき、フィルターを外します。
抜いたときはこんな状態。
同じ状態で中に戻すので、間違えないようしてください。
エレメント←スプリング←カバー←ボルト
という順番です。
ここで交換するのは
- エレメント
- oリング
ですので、まずは古いOリングを外します。
マイナスドライバー隙間に差し込むと簡単にとれます。
パーツクリーナーで軽くヨゴレを落としてから、新しいOリングに交換します。
このときOリングにオイルを薄く塗っておくとオイル漏れしにくくなりますので、必ず塗っておきましょう。
ボルトの方にも小さいOリングがありますので、薄くオイルを塗ってから交換しましょう。
Oリング付きのフィルターだと忘れないからいいね
④エレメント・ドレンボルトを戻してオイル入れる
順番どおりに新しいエレメントをセットしたら、ゆっくりと差し込みます。
そして締めるときはキツク締めすぎないように、手で回らなくなるまで締めたあとにメガネレンチ、もしくはトルクレンチで締めます。
トルクは18n/mになります。
エレメントを締めたら、ドレンボルトも締めて規定のオイルを入れていきます。
ここからはオイル交換のみと同じ工程なので、オイルの量に気を付けながら入れていきましょう。
オイルが飛び散っているかもしれないので、必ずパーツクリーナーでオイルをふき取りましょう。
オイル交換後の廃油はどうやって捨てるのか
古いオイルは廃油処理箱で吸収することで燃えるゴミとして捨てることをオススメします。
済んでいる地域の自治体によってゴミ出しは異なるので、必ず確認しておきましょう。
神奈川のうちはは燃えるゴミでOKです
車両によってオイルの量が変わりますが原付の場合、700ml~800mlくらいの量で足りるので小さめで十分足ります。
ちなみに以前、段ボールにポリ袋と中にクッキングペーパー入れた自作廃油処理箱を使いましたが、漏れてダメになったので初心者は必ず廃油箱を使いましょう。
2ストロークのオイル交換
スクーターにも2種類のタイプがあり、2ストと4ストで分けられています。
エンジンの構造が違うのでオイルの交換もちょっと変わります
2ストは古いスクーターに多く、今ではあまり見かけないかもしれません。
クソ古い中古なら2ストあるかもね
2ストエンジンはオイルとガソリンを混ぜて燃やすので、オイルを継ぎ足すだけで終わりです。
ただし、使ってるとオイルがどんどん減っていくのでオイル交換(継ぎ足し)の必要性が高くなります。
うわ~忘れそうだな…
ほとんどの2ストバイクにはOILメーターが付いており、オイルが減ってきたら点灯して知らせてくれます。
メットインを開け、OILと書かれたキャップを外したらオイルをそのまま入れればオイル交換完了です。
オイルが溢れないように気を付けよう
4ストロークのオイル交換
2ストと違い、4ストは継ぎ足しではなく古いオイルを抜いて新しいオイルに交換という方法になります。
あ、もうすでにめんどくさそう
基本的に4ストのオイルは減らないので、走行距離や交換してからの期間を考えながら自分で交換時期を決めます。
原付には車検がないので、定期的なメンテナンスが必要なことを知らない人も少なくありません。
5年間オイル交換してないエストレヤ乗ってる友人がいたわ
4ストのオイル交換方法は前に書いてある原付のオイル交換方法(DIY)に写真付きで詳しく書いてありますがザックリ言うと
- 暖気してオイルを温める
- オイルパックを敷いて古いオイルを抜く
- オイルのドレンボルトを戻す
- 新しいオイルを適量入れる
この4つの手順になります。
オイル交換をしないと原付は壊れる?
2ストの場合はエンジンが焼け付くので壊れるということになります。
なので、長く乗るなら定期的にオイル交換(2ストは継ぎ足し)を行うのが望ましいです。
壊れる・壊れないじゃなくて、新しいオイルのメリットもあるよ
エンジンオイルには
- 金属をスムーズに動かす
- エンジンの冷却
- エンジン内部のゴミ掃除
このような役割もありますので、エンジンオイル自体は使うごとに劣化していきます。
エンジンはバイク全体の調子に大きく関わっている部品なので、エンジンオイルの役割は重大です。
逆にオイル交換する事にだけ気を付けてればOK
エンジンオイルに関しては『バイク用エンジンオイルの種類別特徴と選び方|おすすめの人気ランキング8選』こちらで人気のオイルについても解説しています。
まとめ:原付でもエンジンオイルの交換は必要です!
エンジンオイルの交換時期
- オイル交換後:3000km
- オイル交換後:6ヶ月
このどちらかのタイミングとなります。
オイル交換ができる場所
- 購入したバイク屋
- バイク用品店
- ガソリンスタンド(一部)
お店でのオイル交換は2,000円~が相場となります(工賃1,000円+オイル代1,000円)
安いオイルならもっと金額抑えられます!
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