バイクのカスタムでも定番の「マフラー交換」ですが
マフラーの素材って何があるんだろう?
種類はたくさんあるしそれぞれ特徴が違うよ!
という疑問を解決します。なので今回は
- 2種類のマフラー形状
- 3種類のマフラー材質
- 自分に合ったマフラーの選び方
この3つを紹介します。
バイク本体にも言えることですが、基本的にバイクは「あなたが良いと感じたもの」を選ぶのが一番です。
この記事では、それぞれの種類の特徴を紹介してるので、マフラー選びで悩んでいるあなたの役に立ちます。
バイクマフラーの種類は2パターン
マフラーには大きく分けて
- フルエキゾースト
- スリップオン
この2種類があり、マフラーとしての役割は同じですがそれぞれ特徴が変わりますので、しっかり覚えておきましょう。
フルエキゾーストマフラー
フルエキゾースト、通称「フルエキ」のマフラーはサイレンサーからエキパイ(エンジンから出てる筒)までの全てのことを指します。
なのでマフラー交換は全部とっかえますので自分でやる場合難易度が上がります。
自分でやるのは結構めんどかった
ですが、マフラー全部を交換することでバイクの軽量化や走りの体感が分かりやすく変化します。
カスタム的な意味合いではフルエキの方が人気です。
スリップオンマフラー
こちらは「サイレンサー部分」のみの交換になりますので、フルエキに比べると「性能面」では体感しにくいです。
スリップオンの場合、エキパイとサイレンサーが交換できる車種でないと取り付けができないので、購入前に確認しましょう。
フルエキに比べ安く交換ができるし、交換作業もかなり楽に済むので、何種類か持っていて気分で替えることも割りとできます。
マフラーの材質は3パターン
さて、フルエキかスリップオンの2種類にわけましたが、さらにそこから「マフラーの材質」が大まかに3パターンあるんです。
- ステンレス
- チタン
- カーボン
の3つです。ちなみに純正マフラーは鉄なのでかなり重いです。
ステンレスマフラーの特徴
正式名称は【ステンレススチール】といい、Stainlessは「さびない・汚れにくい」とかそういう意味があります。
鉄を主成分としてクロムなどの金属が混ぜられています。日本でもステンレス製の物がたくさんあり、他の素材よりも馴染み深い金属がステンレスです。
ステンレスマフラーのメリット
- サビにくい
- 鉄よりも強度が高い
- 安く手に入る
①はステンレスの名の通り、サビにくいので、純正のマフラーのようにすぐに錆びて変色することが無くなります。
②純正マフラーでもよく使われている「スチール(鉄)」に比べて、強度が高いので、その分薄く作られておりマフラーの重量がスチールよりも全然軽くなります。
③ステンレスは比較的安価で手に入るので、マフラーの価格が抑えられます。
スレンレスマフラーのデメリット
- チタンやカーボンよりは重い
- 排気熱で変色する
①鉄のマフラーよりは軽くなりますが、それでも後述する「チタン」や「カーボン」に比べると、ステンレスは重い部類に入ります。
なので軽量化を目指すならステンレスは向いていません。
②熱によりマフラー自体が変色することもあります。焼け取り剤でメンテナンスすれば落とせますが、手間を考えるとデメリットになるでしょう。
チタンマフラーの特徴
金属には色々な種類がありますが、そのなかでもチタンは汎用性が高く、レース用のマフラーとしても使われたり、身近なところだと「航空機」や「橋」などにも使われていたりします。
そんなチタンのメリット・デメリットを紹介します。
チタンマフラーのメリット
- 強度がとても高い
- ステンレスよりも軽い
- 熱により鮮やかな焼け色が楽しめる
①純粋な強度ならマフラーの中でもチタンがトップになりますし、海水などで錆びることもほとんどないので安心して使い続ける事ができます。
②ステンレスよりも軽いのでフルエキのチタンに交換すればかなりの軽量化になります。
③チタンマフラーは焼け色によって色鮮やかなグラデーションを楽しむ事ができます。ブランドによって色合いは様々ですのでお気に入りのカラーを探すのも楽しいです。
チタンのデメリット
- 加工が難しくコストが高い
チタン自体は鉄やマグネシウムとほとんど変わらない量が取れるので、希少価値は低めです。
ですが、チタンを加工するのが非常に大変な作業になるので、それが高騰の原因になっています。
カーボンマフラーの特徴
正式名称は【カーボンファイバー】合成繊維などを炭化して作られた素材で、独特の模様が人気。
カーボン調のステッカーもあるほど。
カーボンマフラーのメリット
- めちゃくちゃ軽い
- 耐熱性が高い
- カッコイイ
①これまでのどの素材よりも軽く、そして強度も高いのでレーサーやスポーツタイプにもマッチする材質です。
軽量化を優先するなら間違いなくカーボンがオススメ。
②耐熱性も高いので変色することがない。また、マフラーの温度も下がりやすいのでカバーをかける時間なども短縮できる。
③前述したとおりカーボン調のグッズやステッカーなども出るくらい人気の柄であるのでステータスとしても高い。
カーボンマフラーのデメリット
- 転倒時に割れる可能性がある
- 高い
①カーボンの繊維に沿った衝撃には強いものの、横からの衝撃にはあまり強くないので、割れる可能性があります。
しかし、立ちゴケ程度では心配なくて、あくまでも事故レベルの時に割れる可能性があるとのことです。
というのも、金属と違いねばりが無いため、そのままパリンとイッてしまうのです。
②こちらもチタン同様、加工に手間がかかるのでコストが高くなり、値段も高額になります。
カーボン=超高いイメージです。[cc id=”598″ title=”見出し2下アドセンス”]
自分にあったマフラーの選び方
ここまでマフラーの種類と材質について解説してきました。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが様々でして、『結局どんなマフラーを選んだらいいんだろう?』って思いますよね?
なのでここからは「目的別」におすすめのマフラーを紹介します。
値段でえらぶなら「ステンレス+スリップオン」
あなたが『とりあえず安く見た目を変えたいな~』と思うなら、スリップオンのステンレスマフラーが一番安い組み合わせになります。
ただし、純正のマフラーがサイレンサーだけ交換できるタイプに限りますので注意してください。
「フルエキ+ステンレス」のマフラーでも比較的安く買えるので、安心してください。
軽さで選ぶなら「カーボン+フルエキ」
燃費や走行性に関わりのある『重量をできるだけ軽くしたい』なら、フルエキでカーボン素材のマフラーを選びましょう。
といってもカーボン素材はサイレンサー部分だけで、エキパイはステンレスかチタンになる場合が多いです。
それでも鉄に比べると重量は天地の差がありますので、この組み合わせが最強です。
デメリットはとにかく値段が高いところです。カーボンのマフラーって憧れますね。
コスパで選ぶなら「チタン+フルエキ」
『性能と価格をバランスよく選びたい』ならチタンのフルエキマフラーがおすすめです。
多分この組み合わせが一番多いんじゃないですかね?私のVTR250もこの組み合わせでして、正直交換して良かったと思っています。
マフラーのブランドによって価格がかなり変わりますのでそこらへんも考えておきましょう。
まとめ:マフラーは種類と素材で選ぼう
バイクのマフラーには大きく2種類があり
①エキパイごと替える:フルエキゾースト
②サイレンサー部分だけ替える:スリップオン
さらにマフラーの強度や性能や値段に大きく関わるのが「材質」でして
①ステンレス
②チタン
③カーボン
がある。
それぞれ特徴はあるが、マフラーのメーカーによってもデザイン性や性能が大きくかわるので、マフラー選びは奥が深いです。
マフラーの交換作業に関しては『VTR250(Fi)リアライズのフルエキマフラーに交換した。』を参考にしてみてください。