バイクに乗ろうとしたとき、エンジンがかからなかった経験ありますか?突然くるのでかなりビビりますよね。
なんでエンジンがかからなくなったんだろう?!何をしたらいいかわかならないよ
こんな悩みを解決します。なので今回は「バイクのエンジンがかからない時に試してほしい11つのこと」を紹介します。
パターン別に紹介しますので、自分の状況に合わせて試してください。
セルが回らないときの7つの対処法
まずは「セルを回しても反応がない時」の対処法から紹介していきます。
セルを押して何かしら反応がある場合は次の『 セルが回るときの3つの対処法』までジャンプしてもOKです!
キルスイッチの確認
最初に確認してほしいのは、アクセル側にあるキルスイッチがオフになっていないか?ということです。
キルスイッチがオフになっているとセルは回らないので、単にオフになっていた。という場合は結構あります。
「自分ではオフにしていない」という時は地味なイタズラの可能性もあります。
慣れた人でも意外とやってるパターンあるよね
サイドスタンドを上げてみる
バイクによってはサイドスタンドを降ろすとセンサーが働き、エンジンがかからないようになります。
一度サイドスタンドを上げた状態でセルを回してみましょう。
また、センサー部分が汚れていたり、泥などが付着していると誤作動を起こす危険もあるので、定期的に清掃してみましょう。
クラッチを握ってセルを回す
もしかしたらギアがニュートラルに入っていない可能性もあります。
そんな時はクラッチを握りながらセルを回してみてください。
また、バイクによってはクラッチを握らないとエンジンがかからない車種もあります。
バッテリーが弱っているかも
セルを回した時に「ジジジジジジ・・・・」と小さい音が鳴るだけの場合はバッテリーが弱っています。
その他にもホーンを押して反応が無かったり、ウインカーが付かなかったりしたら確定です。
新品のバッテリーに交換するか、ジャンプスターターでとりあえずエンジンをかけてみましょう
・バッテリー交換は『バイク用バッテリーの種類や処分方法は?|おすすめショップも教えます』こちらの記事へ
セルスイッチの接触不良
セルが回ったり回らなかったりを繰り返しているなら「セルスイッチの接触が悪い」のが原因かもしれません。
セルスイッチボックスはドライバーで開けることがでくるので、中で断線していないか見てみましょう。
もし自分で直すことができないなら、バイクショップに頼みましょう。
ヒューズが飛んでいるかも?
電気系統のメンテナンスやカスタムをしたあとに起こりやすいのが、「ヒューズが飛んでいる」こと。
特にUSBソケットやナビやネオン管等々・・・同じところから電源を取っていると一ヶ所に負荷がかかるので飛んでしまいます。
何度も同じヒューズが飛ぶなら間違いなく原因はそこにあります。
電飾系統を見直して見る必要があります。
押しがけをしてみる(キャブ車)
最近はあまり聞かなくなりましたが、押しがけとは「セルを使わずにエンジンをかける方法」としてちょっと前まではわりと当たり前でした。
というのも、Fi車(インジェクション)では構造上の理由で押しがけでエンジンをかけることが基本的にはできないんです。
キャブ車に乗っているなら、エンジンが掛からないときには試す価値ありです。
- ①キーをオンにし、ギアを2速or3速に入れる
- ②クラッチを切りバイクを押す
- ③速度が出てきたらバイクに勢いよく跨る
- ④跨ると同時にクラッチレバーを離す
文字だと伝わりにくいんですが、流れとしてはこんな感じ。
押すのが大変なので坂道でできると楽です(その場合は最初から跨ってスピードがでたら思いっきりシートに衝撃を与えつつクラッチをつなぎます)
転倒の可能性も高いので、周りが安全なことを確かめてから行いましょう。
また、2人なら1人が跨って、1人が押すということで若干楽になります(乗ってる方が)
セルが回るときの4つの対処法
つづいて、「セルは回るけどエンジンがかからない」場合の対処方です。
ガソリンコックの位置を確認する(キャブ車)
キャブ車には燃料コックやフューエルコックともいわれる「タンクからのガソリンを制御するパーツ」があります。
Fi車にはありません。
タンクの下をのぞけば見つかると思いますんで、見てみましょう。このガソリンコックには
- ON
- OFF
- RES(リザーブ)
この3つのタイプと
- ON
- PRI(プライマリ)
- RES(リザーブ)
負圧式のこの3つのタイプがあります。
RESは予備という意味でして、ON状態よりも短いパイプに切り替えることでギリギリまで走ることができます。
RESに達したら早めに給油しましょう的な感じです。
PRIはガソリンを流す意味があります。というのも負圧式の場合、ONにしていてもガソリンが出ることはありません。
ざっくり説明ですが、ガス欠などでキャブにガソリンを送りたいときなどにPRIにして強制的に流すなどの使い道があります。
プラグがかぶっている
噴射されたガソリンに火をつけることでエンジンが始動し、その火花を飛ばすのが「プラグ」です。
考えられるのは、プラグがしっかりとセットされていないのか、プラグの寿命で火が飛ばなくなっているのかになります。
プラグの寿命は種類によっても異なりますが、大体3000~5000キロが交換目安になっています。
②ガソリンが入っていない
ガソリンは入っていますか?久しぶりに乗るとなると『ガソリン入れ忘れてた!』ということも結構あります。
タンクを揺らして音がしても、極端に量がすくないとキャブに回らないこともあります。
また長く放置していると徐々に揮発していき、いわゆる「ガソリンが腐る」状態になります。
するとエンジン始動がしにくい液体になるので、いくら回してもエンジンがかかりにくい状態になります。
どちらにしても新しいガソリンを入れる必要がありますので、『ガソリン携行缶』を使ってガソリンスタンドからガソリンを買いましょう。
③キャブが詰まっている
上記のようにガソリンが揮発すると、長い年月をかけてガソリンがガムみたいに固まり、詰まってしまいます。
そして、ほとんどの場合キャブにもガソリンは残っていますので、内部で詰まっている可能性が高いです。
できるなら長く放置していたバイクはキャブを外して、キャブクリーナーなどで詰まりを解消しましょう。
まとめ:焦らずひとつずつ試そう
一番いけないのはエンジンが着かないからとパニックになることです。
ひとつずつ試していき、どうしても原因が分からなくなったらバイク屋に連絡して来てもらうかレッカーで運んで整備してもらいましょう。